とび・土工工事業
とび・土工工事は、建設業許可制度上の28業種のうち専門工事の1種であり、主に次のような工事を請け負う際に許可取得が必要となります。
イ 足場の組み立て、機械器具・建設資材等の重量物の運搬配置、鉄骨等の組み立て等を行う工事
ロ くい打ち、くい抜き及び場所打ぐいを行う工事
ハ 土砂等の掘削、盛上げ、締固め等を行う工事
ニ コンクリートにより工作物を築造する工事
ホ その他基礎的ないしは準備的工事
とび・土工工事業の例
より具体的には、次のような工事がとび・土工工事業に該当します。また、何らかの設備等をコンクリート等に固定するような工事も、通常、とび・土工工事業に含まれることが多いです。
イの例示
とび工事、ひき工事、足場等仮設工事、重量物の揚重運搬配置工事、鉄骨組み立て工事、コンクリートブロック据え付け工事
ロの例示
くい工事、くい打ち工事、くい抜き工事、場所打ぐい工事
ハの例示
土工事、掘削工事、根切り工事、発破工事、盛土工事
ニの例示
コンクリート工事、コンクリート打設工事、コンクリート圧送工事プレストレストコンクリート工事
ホの例示
地滑り防止工事、地盤改良工事、ボーリンググラウト工事、土留め工事、仮締切り工事、吹きつけ工事、法面保護工事、道路付属物設置工事、屋外広告物設置工事(『鋼構造物工事』における「屋外広告工事」以外のもの)、捨石工事、外構工事、はつり工事、切断穿孔工事、アンカー工事、あと施工アンカー工事、潜水工事
とび・土工工事の専任技術者と認められる資格
とび・土工工事業の建設業許可を取得する際、専任技術者を実務経験ではなく国家資格者等から指定する場合、以下のような国家資格等であれば認められます。
技術検定 | 一級建設機械施工技士 | ◎ |
二級建設機械施工技士(第一種~第六種) | ○ | |
一級土木施工管理技士 | ◎ | |
二級土木施工管理技士(土木) | ○ | |
二級土木施工管理技士(薬液注入) | ○ | |
一級建築施工管理技士 | ◎ | |
二級建築施工管理技士(躯体) | ○ | |
技術士 | 建設 | ◎ |
総合技術監理(建設) | ◎ | |
建設「鋼構造及びコンクリート」 | ◎ | |
総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート) | ◎ | |
農業「農業土木」 | ◎ | |
総合技術監理(農業「農業土木」) | ◎ | |
水産「水産土木」 | ◎ | |
総合技術監理(水産「水産土木」) | ◎ | |
森林「森林土木」 | ◎ | |
総合技術監理(森林「森林土木」) | ◎ | |
民間資格 | 地すべり防止工事士(登録後各工事に関し実務経験1年以上) | ○ |
登録基礎ぐい工事 | ◎ | |
技能検定※ | ウェルポイント施工(等級区分はなく、実務経験不要) | ○ |
型枠施工 | ○ | |
とび・とび工(実務経験は、とび工事に関するものに限る) | ○ | |
コンクリート圧送施工(実務経験は、コンクリート工事に関するものに限る) | ○ |
◎特定の資格及び一般の資格の両方を兼ねるもの。
○一般の資格のみ。
※技能検定は等級区分二級のもは合格後一年以上(平成16年4月1日以降の合格者は三年以上)の実務経験が必要です。
2018年3月現在の情報です。